ワクチン接種の進展の効果もあって昨年は新規感染者数の大幅な減少が続いていたが、オミクロン株という新たな変異株による感染が広がり、昨日は新規感染者数が2千名を超える状況となっている。
都は現在、医療提供体制やオミクロン株拡大への監視体制の強化、治療薬の積極的な活用、ワクチンの3回目接種の推進等に全力を挙げているが、第6波となる今回の感染急拡大に対し、さらに迅速・適切な対応を講じていく必要がある。併せて、サプライチェーンの供給が滞っているため大きな影響が続いている事業者への支援に取り組むべきと考える。
よって以下要望する。
記
【検査体制】
1.感染の可能性に不安がある方への無料PCR検査について、1月末の期間を延長するよう国と連携して取り組むこと。
2.区市町村の間で無料PCR検査が受けられる場所に偏りが生じている。検査体制を拡充して偏りを解消すること。また、区市町村が検査事業所を確保した場合でも都として指定を行うこと。
3.検査会場で検査キットが不足している状況があることから、十分検査が受けられるようキットの供給体制を強化すること。
【医療・宿泊療養・保健所の体制整備】
1.オミクロン株は感染力が強い一方、重症化するケースが少ない状況がある。軽症・無症状の感染者については、宿泊療養施設での療養を原則とすべきであり、そのために宿泊療養施設の確保数をさらに増やすこと。
2.感染者の数が急増すると、保健所業務がひっ迫し、感染者への対応ができなくなる可能性があるため、現在の保健所業務を見直し、保健所を通さない仕組みを検討すること。
3.コロナ専用病床や酸素ステーションなどを確保するために、使用されていない医療施設の活用を進めること。
4.できるだけ早期に経口薬が処方できるよう、提供可能な医療機関を公表すること。
【ワクチン接種】
1.3回目のワクチン接種を迅速に推進すること。そのためのワクチンの供給量の確保にむけて、国に対してワクチンの製薬会社と積極的に交渉するよう強く要請すること。
2.都市活動や都市機能、都民生活の維持に不可欠な方々については、前倒しをして接種すること。
【経済対策】
1.部品や部材の調達ができない中小企業に対して、都が解決に向けて相談の対応や専門家の派遣を行うこと。
2.調達できない部品や部材に対して、在庫の保有や代替品の生産に関する情報を、業界団体と連携して発信すること。
3.新規の調達先を開拓できるよう、民間の人材を活用した供給企業の発掘のサポートや、代替品の生産が可能な企業を集めた都の商談会などを行うこと。
以上
令和4年1月13日
本日15:45、都議会公明党は小池知事宛に、標記の件について緊急要望を行いましたので、お知らせします。
オミクロン株という新たな変異株による感染が広がり、昨日は新規感染者数が2千名を超える状況となり、都は現在、医療提供体制やオミクロン株拡大への監視体制の強化、治療薬の積極的な活用、ワクチンの3回目接種の推進等に全力を挙げていますが、第6波となる今回の感染急拡大に対し、さらに迅速・適切な対応を講じていく必要があります。
併せて、サプライチェーンの供給が滞っているため、大きな影響が続いている事業者への支援に取り組むべきと考えるため、別紙の通り要望しました。
席上、小池知事より、「現場の声を活かした要望をしっかりと受け止めていきたい。国とも連携してやっていく」とのコメントがありました。
なお、要望は、東村邦浩幹事長、高倉政調会長、大松あきら、加藤雅之、小林健二、かまた悦子の各都議が行いました。