
都議会公明党の中山都議が政治資金問題巡り追及、自民元幹事長「認識甘かった」
同党の北口都議は、実効性のある条例の早期制定と政治倫理審査会の整備を主張

東京都議会は16日、政治倫理審査会を置くための政治倫理条例検討委員会を開き、都議会自民党の政治資金パーティーを巡る問題で、収入の一部を政治資金収支報告書に記載していなかった2022年の政治資金パーティー開催当時、幹事長だった小宮安里議員に対する参考人質疑を行い、公明党から中山信行議員が質問に立った。
中山議員は不記載の経緯について「幹事長からの指示なのか。より上位者からの指示なのか。事務方によるものか。それとも周知はなく、慣例だったのか」と迫った。
小宮氏は「会派から不記載を促す指示はなく、慣例で行われた。認識が甘かったと言わざるを得ない」と陳謝した。

これに先立ち、立命館大学の駒林良則教授に対する参考人質疑で、公明党の北口つよし議員が審査会の構成や実効性ある仕組みづくりについて質問した。北口議員は、政治倫理に関するこうした疑わしい事例が発生した場合には、速やかに捜査をして、必要に応じて処分ができる体制を整えていくことが、議員自ら行動を律していくことにつながるとして、一刻も早く実効性のある条例を作っていくべきであり、審査会は専門家による委員で構成した完全に第三者機関として常設であるべきと主張し、見解を求めた。
駒林教授は審査会を議員以外の第三者で構成して常設するメリットを説明し、議員が守るべき基準の具体化や、議員による宣誓書の提出など実効性を高めるための仕組みを強調した。